http://jp.wsj.com/IT/node_522784
というセンセーショナルなタイトルの記事。某氏がツッコミを入れていたので英語版を読んでみた。
というセンセーショナルなタイトルの記事。某氏がツッコミを入れていたので英語版を読んでみた。
http://online.wsj.com/article/SB10000872396390443862604578029450918199258.html
実際には、Facebook Exchange (追記:)及びCustom Audienceと呼ばれる方式及び広告効果測定 http://www.facebook.com/notes/facebook-and-privacy/relevant-ads-that-protect-your-privacy/457827624267125)に関する技術面を省いた一般向けの記事のようだ。
英語版だとdatalogixについて、datalogix自信が幅広く個人情報収集を行なっていることを指摘しつつ、微妙な表現でFacebookとは直接のデータ授受ではなくユーザ特定のために(追記:生データでなくハッシュ値でのみ)連携していること(おそらくFBX追跡用のクッキーのこと)を示唆している。Facebookの個人情報の扱いについては最後の方にも、"In the process, neither side swaps personal information, these companies say."と明記されている。
リターゲティング広告と効果測定自体は原理的にFBの個人情報データへのアクセス無しに実現できるので特に矛盾したことは書いてなさそう。(追跡は必要だが、個人情報と紐つけたり売ったりする必要はない、寧ろFacebookはユーザの評価額という情報を広告主から教えてもらえる立場)
一方、日本語版は『フェイスブックは、個々のユーザーのデータは小売り会社には売っておらず、ましてや小売り会社にデータを直接閲覧させてはいないと強調している。』とタイトルの『個人データの試験販売』が明確に矛盾している。もちろん英語版とも違う。
つまりタイトル側が事実ならFBが嘘をついている事になるが……流石にまずいだろ。
(追記)
個人データそのものではなく、個人データのハッシュ値を受取、あるいは提供、ならFBの記載と合う。
Custom Audienceでは、ハッシュのみ受け取るといえ、FBは元データとハッシュのペアを管理しているので、元データに復元して紐付けは技術的には可能。
datalogixはハッシュだけで比較すれば元データ無しにマッチ率を計算できるが、生データを別ソースから入手していたり、マッチしたデータを統計処理せずそのまま返してしまうと、同じく復元可能。(なにか秘密計算アルゴリズムを使っていれば別だけれど、技術的に保証可能な方法があれば論文公開しているだろう)
という意味で、技術的な担保ではなく、自主規制的な側面が強いと思われる。しかし、FB側が明確にやっていないと言っている以上、根拠無くデータを渡しているというのはやはり不味い。
実際には、Facebook Exchange (追記:)及びCustom Audienceと呼ばれる方式及び広告効果測定 http://www.facebook.com/notes/facebook-and-privacy/relevant-ads-that-protect-your-privacy/457827624267125)に関する技術面を省いた一般向けの記事のようだ。
つまりタイトル側が事実ならFBが嘘をついている事になるが……流石にまずいだろ。
個人データそのものではなく、個人データのハッシュ値を受取、あるいは提供、ならFBの記載と合う。
datalogixはハッシュだけで比較すれば元データ無しにマッチ率を計算できるが、生データを別ソースから入手していたり、マッチしたデータを統計処理せずそのまま返してしまうと、同じく復元可能。(なにか秘密計算アルゴリズムを使っていれば別だけれど、技術的に保証可能な方法があれば論文公開しているだろう)
という意味で、技術的な担保ではなく、自主規制的な側面が強いと思われる。しかし、FB側が明確にやっていないと言っている以上、根拠無くデータを渡しているというのはやはり不味い。