ということで自分の理解したところを書いてみたのだが、
mala氏の御指摘を受け、改めて自分の理解しているところを書きなおしてみた。
mala氏の御指摘を受け、改めて自分の理解しているところを書きなおしてみた。
『Facebook Exchangeはリアルタイム入札で特定ユーザーをターゲットする新しい広告手段』
http://techcrunch.com/2012/06/13/facebook-exchange/
で少なくとも記事になっていてFacebookが否定してないところでは、http://techcrunch.com/2012/06/13/facebook-exchange/
・クッキーに保存した匿名IDでユーザ個人を特定する
・特定したユーザIDに対するリアルタイム入札で広告表示権を販売する
・fbのもつ個人情報と紐つける必要がない
ということで、その実装は公表されていないようだ。
ただのリターゲティングとどう違うのか考えてみた。
個人特定による広告表示は、広告主が広告主のサイト上で行うもの(welcome back hogehoge的なやつ)は問題ないが、他のサイトに掲載するために広告業者に追跡IDを渡してしまうと、追跡IDのリストそのものが広告主のユーザ評価情報として価値を持ってしまう。広告掲載内容も広告業者に渡すなら、その内容も個人情報として価値を持つ。
特にその広告業者が、膨大な個人情報データベースを持つFacebookなら、紐つけ可能な情報はさらに増えることになる。
一方、FBXでは、facebookのサイト上で、fbがユーザから追跡IDを取得したときにリアルタイムに入札することで初めて、ユーザの価格がfacebookに通知される。
FBに追跡IDと(全リストでなく)個々の入札価格以外の情報を渡さずに個人を特定した広告が出来る。表示内容もfacebookがiframe挿入を許すなら、facebookから隠蔽することが出来る。
広告主のもつ個人情報と、facebookの持つ個人情報を疎結合とすることで、ユーザのプライバシーを尊重しつつ、利益を得るという事が可能と考えられる。
想定される実装方法として
FBがユーザ追跡クッキーに一切タッチしない方法と、FBが追跡IDを管理する方法が考えられる。
前者は、フェイスブックのページのどこかに、広告主(あるいは中間の広告事業者)がセットしたクッキーを取得するための外部ドメインへのimgタグなりを網羅的に埋め込み、広告主が個別に追跡クッキーを検査して、該当セッションへの入札価格を決めてfbに注文する方法。フェイスブックを広告主サイト上から締めだすことが出来るが、外部ドメインへのアクセスが広告主の数だけ発生するため、FBX対応の広告主の数を増やすことは難しい。
特定小数の広告事業者を寡占的な取次として指定するならば、埋め込みタグ数=外部ドメインアクセス数を減らすことができるものの、今度はその広告業者に(広告内容を含むよりプライベートな)個人情報が蓄積され第nのビックデータになりかねず、個人情報を切り離す意味が(少なくとも一般ユーザには)なくなる。また、facebookの閲覧履歴を幅広い広告業者に渡すことになり、好ましくない。
個人的にはこの手法で実装するのは無理があるし意味が無いものと思う。
自分が妥当と考えるのは、fb自身で自由に管理できる内部ドメインのクッキーでユーザ追跡を行い、広告業者に通知する方法。
追跡用クッキーをセットする際には、fbのウェブAPI経由でユーザブラウザに追跡クッキーをセットしつつ、広告主に入札用IDを与える。(日本語訳記事とはこの点齟齬がある。DSPがクッキーをセットする、と書いてあるが、自分は広告業者側の意思でAPI経由でfbのクッキーを、と解釈した)
この方法では、fbは広告主のサイト上での(広告主の許容範囲内で)ユーザ追跡が許され、同時にfbアカウントとFBX用追跡IDの紐付けも可能になる。
ブラウザとfbサーバ間の通信でユーザ特定が完結するので、入札・応札のサーバ間APIさえスケールすれば、対応する広告主を増やすのは用意になる。
どちらの実装にせよ、個人情報を密結合することなく、単純なサードパーティクッキーを利用することで、精密な個人特定広告を、広告主とは別のドメイン上に展開する手法、と考えられる。
facebookのもつ情報と、広告システムのターゲティング情報を組み合わせることができないという説明が事実なら、サードパーティクッキーを禁止することで、これは排除できると考えてよいとおもう。
情報が不十分で誤解している可能性も高いので御指摘いただけるとありがたい。
・特定したユーザIDに対するリアルタイム入札で広告表示権を販売する
・fbのもつ個人情報と紐つける必要がない
特にその広告業者が、膨大な個人情報データベースを持つFacebookなら、紐つけ可能な情報はさらに増えることになる。
FBに追跡IDと(全リストでなく)個々の入札価格以外の情報を渡さずに個人を特定した広告が出来る。表示内容もfacebookがiframe挿入を許すなら、facebookから隠蔽することが出来る。
FBがユーザ追跡クッキーに一切タッチしない方法と、FBが追跡IDを管理する方法が考えられる。
特定小数の広告事業者を寡占的な取次として指定するならば、埋め込みタグ数=外部ドメインアクセス数を減らすことができるものの、今度はその広告業者に(広告内容を含むよりプライベートな)個人情報が蓄積され第nのビックデータになりかねず、個人情報を切り離す意味が(少なくとも一般ユーザには)なくなる。また、facebookの閲覧履歴を幅広い広告業者に渡すことになり、好ましくない。
個人的にはこの手法で実装するのは無理があるし意味が無いものと思う。
追跡用クッキーをセットする際には、fbのウェブAPI経由でユーザブラウザに追跡クッキーをセットしつつ、広告主に入札用IDを与える。(日本語訳記事とはこの点齟齬がある。DSPがクッキーをセットする、と書いてあるが、自分は広告業者側の意思でAPI経由でfbのクッキーを、と解釈した)
この方法では、fbは広告主のサイト上での(広告主の許容範囲内で)ユーザ追跡が許され、同時にfbアカウントとFBX用追跡IDの紐付けも可能になる。
ブラウザとfbサーバ間の通信でユーザ特定が完結するので、入札・応札のサーバ間APIさえスケールすれば、対応する広告主を増やすのは用意になる。
facebookのもつ情報と、広告システムのターゲティング情報を組み合わせることができないという説明が事実なら、サードパーティクッキーを禁止することで、これは排除できると考えてよいとおもう。